突然ですが、私は無類の虫嫌いです。
虫が嫌いな人は山程いるとは思いますが、私より嫌いな人はあんまりいないと思うんです。
昔一人暮らししていた時、仕事を終えて家に帰るとなんとベランダのガラスに見た事もないほど大きな蛾がっ!
最早ちょっと小さいモスラ以外の何者でもありません。
慌てて家を飛び出し、実家に泊まらせてもらいました。
それからもモスラを思うと自宅に帰る事はできず、当時お付き合いしていた人が「行くね」と言ってきたのが1週間ほど経った頃。
その間一度も自宅に帰らず足繁く実家に帰る日々。
当時の彼にはモスラがいることも一週間帰っていない事も何も伝えていませんでした。
なんでか「虫が恐い」と言う事を知らせるのが好きではないんです。
どんな心境なのか自分でも良く分からないんですが、何だろう・・・
可愛いアピールしてるみたいで恥ずかしい感じ?
か弱いアピールしてる感じ??(←そんなこと思ってる自分が一番恥ずかしいな)
まあ、無類の虫嫌いなんでしばらく一緒にいればすぐばれはするのですが。
この時もバレてはいたんですが、自分で退治することも出来ずに彼が来る日を実家で待ち侘びていたのが何やら恥ずかしく言えずにいた感じでした。
彼に先に帰ってもらい、モスラを発見したところで何とかしてもらい、跡形もなくなったところで何食わぬ顔をして自分も帰ろう。
そう企んでいました。(彼は虫は全く平気な人でしたので、発見後放置という選択肢はまず無かったです。)
ものすごく自然な解決策!
当日、彼が部屋に入ってしばらくたったと思われる頃、予定通り何食わぬ顔をして帰りました。
部屋に入った途端、それはそれは巨大なモンスターがいて如何にして戦い葬ったか、虫嫌いな私に売れる限りの恩を売ろうと事細かに永遠と話してくる姿を目に浮かべながら扉を開きました。
想像していたより散らかった部屋になっていて、『これは思ったよりも苦戦したな。笑』
と、ちょっとだけ笑ってしまいました。
しかし、どんなに待っても例の恩売りが始まりません。
彼の性格的に、自分の武勇伝を自分の中だけで納めておくとは考えられない。。
まさか、まだ戦いは終わってないのか!?
一気に緊張が走り出して慌てて彼に聞きました。
私「モスラどうした?」(当時からモスラと言ってました・・・)
彼「モスラ??」
私「!!!っ蛾!!」
彼「蛾?知らんよーどしたん??」
私「!!!!!!!!」
みたいな会話をしまして、私大慌てです。
部屋が散らかっているのはただの私の日常。(一番怖い)
知らんと言う事は退治していない 。
窓は全部締め切っていたので退治していない限り、確実にこの中にいるんです!!
ほとんどパニック状態でキャーーキャーー言いながら彼を突き飛ばし、その場にあったタオルケットの様なものを頭から被り「助けてー助けてー」と騒いでました。
今思うとほんと迷惑極まりないな・・・。
取り乱し過ぎな大の大人を隣でニヤけながら見つめる彼。。
「どうした?」と聞かれたので、あんなに内緒にしていたモスラ発見からの1週間をあっけなく大まかに伝え、今度は何とかしてー!!と騒いでました。
すると、すぐに彼が
「これ?」
と聞いてきたんです。
それはそれで恐い。見たくないし確認したくない。私は何者もいなくなった部屋に帰ったはずなんだ。
頑なに確認を拒んでいると、面白がりながら近づいて来ている雰囲気が・・・
捕まえて近寄ってきてたらどうしよう!とさっと顔を出すと、モスラがとまっていたガラスの下を指さす彼。
「これの事?」
と、指さす先には何もいない。
私も訳が分からず、頭の中??
「絶対大丈夫やからちょっと見て」
としつこいので、嫌々ながらも恐る恐る近づくことに・・・
恐る恐る近づいて見てみると、何やら100円玉の様なものが落ちている・・・?
「それ蛾やで」
ええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーー!!!!
今日一の大声です。
本当にこんなに小さかったのか乾燥して縮んだのか、羽を広げたらモスラになるのか、もうこうなった以上分かりませんが、私の部屋で横たわっていたのは100円玉。
何なら1円玉くらいの存在に1週間振り回されたとは。
流石に恐がり過ぎたなと反省しました。
何の話だって感じで申し訳ないですが、こういう話がごまんとある程虫が嫌いなんです。(報告の仕方)
そんな虫嫌いが、先日ある山を越えることが出来ました。
自分としてはものすごい快挙でしたので、誰かに聞いて欲しい一心です。
長くなってしまったので懲りずにまた虫の話書かせてもらおーーー!!
母強しです(^^)/