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発達障害があっても学童でトラブルなく過ごすことは出来るのか大調査!

学童でのトラブル

 

学童には色々な子が集まってきます。

 

子供が大勢集まればやはりトラブルはつきません。

 

特に発達障害があるこの場合、

周りとうまく過ごせるか心配や不安も多くあると思います。

 

発達障害があっても学童でトラブルなく過ごすために

必要なことをまとめてみました。

 

ぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

 

発達障害のある子が学童で起こしやすいトラブル4つ

発達障害がある子のトラブルの例

 

発達障害がある子の中には

分かりやすい特性から、いっけん分かりにくい特性まで

さまざまな子います。

 

特性によってはトラブルになりやすいものもあります。

 

事前に理解してトラブルを回避しましょう。

 

気分にムラがあり突然癇癪を起こす

特性の中には、光にとても敏感だったり

ちょっとした音にも過剰に反応してしまうようなものもあります。

 

特性がない子には気にならないような

ほんのちょっとした音や光がダメなのです。

 

その子により何に過剰に反応するかはそれぞれなので

その子の特性を事前に詳しく説明して

みんなで共有しておくのが良さそうです。

 

思う通りにならないと殴ったり噛んだりしてしまう

こだわりが強い傾向にある子もいます。

そのこだわりを、無理に正そうとしたり

邪魔しようとすると誰でもそうですが嫌ですよね。

 

じょうずに言葉で伝えることが出来ない場合

叩いたり噛んだりしてしまうかもしれません。

 

「こんなこだわりがあるんだなぁ。すごいな!」

 

と認めて理解しながら接してみて下さい。

みんなで集まらないといけない時に走ってどこかに行ってしまう

じっとしていることが出来ない特性の子もいます。

動くな!と強要しても辛いだけです。

 

少しずつじっとしていられるように

きっと家族や専門のスタッフの方たちと練習しているはずなので

学童にいる間は楽しい気持ちで

見守ってあげていればいいんじゃないかと思っています。

当番を嫌がりお友達にに迷惑をかけてしまう

見通しがつかない事がとても苦手な子もいます。

 

当番の手順ややり方が分からずに困っているのかもしれません。

 

分からずに出来ないと怒られて当番自体が

嫌いになってしまう事もあります。

 

当番のルールを分かりやすく簡単なものにします。

例外があると分からなくなるので例外は無し。

 

そのルールを分かりやすくリスト化しておけば

見通しもたてられ手順も分かり

当番に参加できるようになります。

 

学童に行かせることをかわいそうとお悩みでしたらこちらの記事もどうぞ。

www.510kura.net

 

発達障害?学童でトラブルの多い子との関わりかた

特性を理解して接する

「発達障害」とひと言でいっても種類や特徴はさまざまです。

発達障害の種類を理解して接する

自閉症スペクトラム障害の特徴

・こだわりが強い

・感覚が過敏、または鈍麻

・コミュニケーションが取りにくい

・言葉が遅れていたり独特の言い回しをする

・手順や独自のやり方に強くこだわる

 

ADHDの特徴

ADHDは、

・不注意:集中力がない

・多動性:じっとしていられない

・衝動性:思いつくと行動してしまう

といった症状が見られます。

 

それぞれどの特性が優位に出ているかで

苦手なことや、心掛ける事が変わってきます。

 

・不注意が優勢

「不注意」の特性が強くでていて、集中し続ける事が苦手なタイプです。

忘れ物が多かったり、授業中でも集中しているのが難しい事があります。

 

また、自分が好きなことをしている時などは、

周囲から話しかけられても気付かず

「無視された」

と捉えられることも。

 

・多動・衝動が優勢

常に動いていないと落ち着かず、

授業中でも立ち歩いたり、勝手に答えてしまったりします。

 

無意識にからだが動いてしまなど、

感情や欲求のコントロールが苦手なタイプです。

 

・混合して存在する場合

上記の2つの特徴を合わせて持つタイプの子です。

 

この様な特性がある為

・忘れ物やなくしものが多い

・授業中でもどこかに行ってしまう

・ルールを守るのが苦手

・衝動をおさえる事が難しくて待つのが苦手

・やらなくてはならない事とは違うことに手を出してしまう

・注意してもおしゃべりを止められない

 

など、集団生活の中では

トラブルになりそうなことをしてしまいがちです。

 

学習障害(LD)の特徴

全体的な知的発達に問題がないのに

「聞く」「話す」「書く」「読む」「計算・推論する」

ことに特化して困難が生じる発達障害のことです。

 

・「読字障害(ディスレクシア)」
・「書字障害(ディスグラシア)」
・「算数障害(ディスカリキュア)」

の3つに分けることが出来ます。

詳しく説明していきます。


読字障害(ディスレクシア)

・ひらがなの音読がおそくたどたどしい。間違えて読みやすい。。

・読んでいる文字や文章の意味やあらすじを理解することが難しい。

・「書字障害(ディスグラシア)」

・頭で考えたことを書いて表現する事が難しい。

・文章を書くときに助詞などを使うことが難しい。

・文字をバランス良く書けない。

・書き写しなどの作業がいちじるしく遅い。

 

算数障害(ディスカリキュア)

・数の概念が身に付かない。

・計算が出来ない。

・文章問題が苦手。


一見して分かりにくい障害なので

本人の努力不足と捉えられやすく、見逃しやすい特徴があります。

 

発達障害の特徴を理解して接する

このように、理解していないと集団生活の中では

トラブルになりそうな特性が多くあります。

 

学童で過ごす時間がみんなにとっていい時間である為にも

見てないフリをしたり関わらないと割り切らず

特性を受け入れながら過ごして欲しいと思います。

 

例えば遊び方にこだわりがある子であれば

同じように遊んでみたらどんな気持ちになるか試してみたり。

 

帰りの会の途中で絶対に飛び出してどこかに行ってしまう

特性がある子であればどこに行っているのか一緒に探検してみたり。

 

新しい発見が必ずあると思います。

 

学童のバイトがキツイとお悩みでしたらこちらの記事もどうぞ。

www.510kura.net

 

発達障害があっても学童でトラブルなく過ごすには周りの理解が必要

関り方が大事

上記でも説明したように、発達障害のある子は

こだわりが強かったりじっとしていられなかったりと

その特性から孤立しやすくなってしまいます。

 

とくにまだ1年生や2年生くらいだと

発達障害の子の特性を理解できなかったり

そもそも発達障害というもの自体を知らなかったりもします。

 

・話しかけても返事をしないのも

・掃除の時間なのに走ってぜんぜん掃除をしないのも

・みんなで並んで待っているのに突然間に割り込んで入ってくる

 

これらぜんぶ特性であって

悪気があってしている事ではないと教えてあげる必要があります。

 

なにか大きなトラブルが起きてからでは遅いので

早い段階で保護者の許可をもらい児童に説明するのがいいでしょう。

 

また保護者はお子様の特性を分かりやすく説明する

お手紙の様なものを用意するのも有効ではないでしょうか。

 

あまり知られたくない事でもあるでしょう。

 

しかし子供達と集団で関わっていくなかで、

特性を知っているから手を貸せることもありますし

一緒に遊びながら学べることもあります。

 

発達障害児との関わり我が子の場合

 

我が子の通う学童にも発達障害のこが2人います。

 

むすめがもう少し小さい頃は、よく

 

「今日も○○くんが何にもしていないのにパンチしてきたんで。」

「今日はおしてきた!」

 

と、まいにち文句を言っていました。

 

そのたびに親としてはどうしたもんかなと思っていましたが

最終的には

 

「ここ引っかかれた。もうキライ!」

 

となってしまいました。

 

そこでゆっくりよく話を聞いてみると

発語はなく奇声を発しながら走り回っている

ということが分かりました。

 

発達障害という子の特徴や苦手なこと得意なこと

そういうことに理解が出来ていなかったからおきたトラブルです。

 

それから

・◯〇くんに悪気がない事

・〇〇くんが叩いてくるときはどんな時か考えること

・できれば先生やみんなとどうすると〇〇くんが過ごしやすく出来るか話してみること

 

などを提案しておきました。

 

あのまま嫌いだから関わらないをみんながしてしまうと

どうしても発達障害のある子は孤立しやすくなってしまいます。

 

それはとても悲しい事ですよね。

 

むすめもその後学童内ではなしが出来たようで

今では

「〇〇くんが犬の真似したんが面白すぎるー」

とか

「きょうは一緒にお弁当たべるわ!」

などと言って仲良くしています。

 

理解さえできれば良い方向に向かうんだなと思いました。

 

まとめ

発達障害がある子と学童でトラブルなく過ごすには

やはり理解して接する事が絶対に必要になります。

 

どんなこだわりがあって

どんなことが苦手なのか。

 

ときには話し合ったりもしながら

みんなで楽しく過ごせる学童生活は

とても素晴らしいんじゃないでしょうか?

 

「なぜずっとクルクル回っているんだろう。

クルクル回る遊びを考えて一緒にしてみようかな」

 

こんな関わり方が出来るようになれたら最高です!!

 

子供たちの笑顔が増えるよう応援しています!!