義務教育期間中にチャットGPTを利用していいか
議論が活発になってきています。
一部の自治体や大学では使用することの注意喚起や、
使用した論文を認めないなど発表しています。
今回は義務教育期間中である小学生をターゲットにして
チャットGPTってなに?についてお伝えします!
チャットGPTが利用禁止をされる理由とは
チャットGPTとは?
まずチャットGPTのざっくりとした全体像について説明します。
インターネットにある情報をたくさん知っていて、
質問したら学んだ中から答えを見つけて返答してくれるプログラムです。
プログラムと言っても「すごく機械的だ」と感じることはないです。
文章で返してくれたり、話し言葉で返してくれたりと、
名前のとおり「チャット」感覚で返答してくれます。
インターネット検索との違いは?
「ググる」という造語があるように、
インターネットで検索するのと何の違いがあるのでしょうか?
「ググる」と「チャットGPTに聞く」のと、違いを比べてみましょう!
ググる |
チャットGPTで聞く |
キーワード入力で検索 |
文章で質問ができる 会話感覚でやりとりができる (追加の質問ができる) |
たくさんヒットしたサイトから自分で選ぶ |
質問に対して1つの答えで返答する |
自分で読んで判断が必要 |
大体あってるけど間違える時がある |
調べたい情報に対して検索結果が広い |
範囲を限定して情報を得られる |
どちらも情報収集ができる、ことは共通しています。
ガラケー時代に、スマートフォンが登場したときのように、
「どちらも電話できるよね、ガラケーのままでも不便じゃないな」
と言った感覚に近いでしょうか。
チャットGPTが利用禁止される理由
このようにチャットGPTは非常に高性能で
自分の頭で考える必要がほとんどない状態になってしまいます。
チャットGPTを用いて考えた事、作り出した物は
人間の頭で考え作ったものではなく
AIにより作られたものとなります。
AIに支配される未来を恐れてしまうのは
仕方のない事なのかなあとも思いますが。
チャットGPTを利用禁止せず学習に活用するメリット・デメリットは?
実際に小学生がチャットGPTを活用して学習する、
メリットとデメリットを比べて一緒にみてみましょう!
・メリット
①自分のペースで学べる
質問して返答がわからなかったら
「もっとわかりやすく」と、
やりとりをすると分かりやすく教えてくれます!
②好きな時に、好きなタイミングで質問できる
あれ、なんだっけ?
となった時に先生を探す必要がなく、
その場で質問に返答してくれます
ここに本文を入力します。ポイント付き付箋風囲み枠例です。
③質問力が身につく
適切な質問をしないと欲しい返答がもらえないため、
どうやって質問したらいいか、の力が身につきます
④何度でも、同じ質問を返答してくれる
わからなくなった、別の言い回しで教えて欲しい、忘れた!
と言った時、先生のタイミングを待つ必要もなく、
すぐに質問できます。
チャットGPTには顔がないので文字通り、
嫌な顔一つせず、返答してくれます
・デメリット
①依存しすぎてしまう
なんでも答えてくれるので、チャットGPTに質問すれば
全てが解決すると思ってしまいやすいです。
②コミュニケーション力が身につきにくい
対面で人と接するときなどの「間」を身につけにくいです。
③間違った答えだけが提示される
キーワード検索と違い、提示される内容が一つだけなので
知らない分野の答えが間違っているのか、判断ができないです。
まとめ
教育現場にチャットGPTを利用するべきか禁止するべきかについて
チャットGPTの特徴やメリット・デメリットまとめました。
チャットGPTは会話感覚で情報収集ができます。
さらには自分のペースで学べるメリットなどもあります。
私も小学生だったころ、
今でもそうですが何度も同じ質問をしてしまう時があります。
そんな時は相手に対して
ものすごく申し訳ない気持ちになる時もありました。
そんな時、チャットGPTに質問できたらいいのにな、と感じました。
メリットがあればデメリットもあります。
依存しすぎたりコミュニケーション力が身につきにくくなる可能性もあります。
私としてはこのデメリットの部分をリードしてあげて教えていくことが、
教師である先生たちであってほしいと願います。
チャットGPTに教育の全てを任せるのではなく、
あくまでもツールの一部、
分厚い国語辞典のすごく賢くなったヤツ!
の位置付けで捉えるとちょうどいい距離感で使っていけそうですね!